前歯物語13−大物登場
イギリスでの前歯物語、13話です。
巨大ニキビが歯茎に現れた頃、体外受精の治療を始めたばかりだった。体外受精は実を言うと2度目であった。初めての体外受精は当時住んでいた西ロンドンの病院で実行した。
その病院は不妊治療において、イギリスで一番優秀な病院だった。イギリスはNHSのシステムで、子供のいないカップルで、検査して問題がなければ最初の1、2度は無料で治療を受けることができるのだ。(無料の回数は住んでいる地域によって変わる。)
初めての体外受精はスムーズに実行できて、妊娠出来た。妊娠後発覚後に引っ越しをして今のエリアに住んでいるのだが、このエリアは医療スタッフが足りない印象があり、体調がおかしくなった時お医者さんに見てもらえず、A&E(緊急病院)を行ったり来たりしているうちに、3ヶ月目の流産に終わってしまった。
流産した後は、落ち込みが激しかったがムゥやチャンスターの支えがあり、特にキャバリアのチャンスターは子供のような存在になった。そのおかげで、流産の悲しみから早く回復することができた。
この流産の経験から、2度目の体外受精は気合度が違っていた。1度目の時みたいな経験はしたくなかったし、不安要素は全て消しておきたかったのだ。
この前歯物語、まだまだ続きます。次回はちょっとした箸休めの回になります。
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